主にエンジン冷却系統にLLC(ロングライフクーラント)を真空充填する為の装置です。同様なシステムでインバータ冷却系統、EVバッテリ冷却系統に対しても充填できます
<LLC注入装置の特徴>
- LLC原液と純水を自動で混合し、決まった濃度の希釈液を注入します。
- 簡易密閉タイプ、完全密閉タイプ共に対応可能です。
- ラジエターへの真空充填と同時にリザーブタンクへも注入できます。
- 比較的注入量が多い為、給液サイクルの大部分を高圧(高速)で注入し、充填直前に低圧に切り替えることによりサイクルタイムの短縮を図ります。
<比例制御弁混合タイプの特徴>
比例制御弁で流量を制御されたLLC原液と純水それぞれを同時に注入しながら、注入ガンで合流(混合)させる混合方式です。
濃度のトレーサビリティ等の為に注入ガンよりも手前で混合させることも可能です。
無段階に濃度の設定が可能で、複数濃度になる程、タンク内混合タイプと比べて設備のコンパクトが図れます。
<対応設計>
- 真空、給液系統の有効断面積を広くし、屈曲を少なくすることにより流速を上げ、サイクルタイムの短縮につながります。
- コンソールをライン側に置くことができ、同期台車、同期レール、その他様々な仕様に対応できます。
- 経年的に保守が必要なバルブ等をボルトオンにすることにより、容易に交換ができます。
- 積極的なコンパクト化により設置場所の悩みを解決します。
- 複数の液種を同一工程で行う場合、1台の同期台車、もしくは1面の制御盤を共有することによりコストダウンを図ります。
- 集中給油室、もしくはドラム缶からのいずれの供給方式に対してもそれに合わせて設計し対応できます。
- 流量計で充填量を管理しトレーサビリティへの活用も可能です。